放射線治療の副作用をご存知ですか

 

放射線治療の副作用をご存知ですか

●放射線を照射した後の副作用は?

放射線を照射した場合の副作用は治療部位・全身状態などにより多種多様。まったく副作用の現れない患者もいる。詳しくは担当の放射線科医に尋ねる。

放射線治療による副作用は急性(治療中や終了直後)と晩発性(終了後、半年から数年後)の2種類に大別され、起こり得る副作用はほとんどは急性。綿密なデータを用いた治療計画が行われるのは、晩発性の副作用を最小限に抑えるため。

しかし、治療部位や症状によっては病気を治す放射線量と晩発性の副作用が発生する放射線量が近接していることがあり、晩発性の副作用がまったく起こらないとは断言できない。そのような場合、病気を治すというメリットが、晩発性の副作用の発生というデメリットを上回ることを条件に放射線治療を開始することになる。

①急性の副作用

1)        全身性の急性副作用(まったく症状の現れない人もいる)

○疲れやすい

○食欲不振(照射部位・ストレス・全身状態などによる)

○貧血・白血球減少・血小板減少(照射部位・照射の範囲などによる)

○皮膚の変化(全身性のものは非常に稀で、ほとんどが照射部位にとどまる)

2)限局性(治療部位)の急性副作用(一時的な症状で治癒することがほとんど)

○頭部・・・・・・・・・頭痛・めまい・耳鳴り・脱毛・頭皮の発赤・吐き気・嘔吐など

○口腔・頚部・・・飲食時のつかえ感や痛み・味覚変化・口の渇きなど

○肺・縦隔・・・・・飲食時のつかえ感や痛み・咳・発熱・息切れなど

○乳房・胸壁・・・飲食時のつかえ感や痛み・咳・発熱・息切れなど

○腹部・骨盤・・・吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・頻尿・排尿困難など

 

②晩発性の副作用

○頭部・・・・・・・・・高次機能脳障害・下垂体機能低下・白内障など

○口腔・頚部・・・皮膚潰瘍・味覚異常・下顎骨炎症・甲状腺機能低下など

○肺・縦隔・・・・・肺繊維症・呼吸苦・嚥下障害・心外膜炎など

○乳房・胸壁・・・乳房硬化・肺繊維症・腕のむくみ・上腕神経障害など

○腹部・骨盤・・・血尿・腸の潰瘍・足のむくみ・肝や腎の機能低下・不妊など

 

●放射線治療の効果はいつ頃わかるか?

非常に多種多様な疾患・部位があるため、一概には言えない。治療中に効果が現れるものから、治療終了後しばらくしてから現れるものまである。自分自身の治療効果がいつ頃現れるのか、担当の放射線科医に尋ねること。